海外から購入した腕時計が壊れていた!
海外通販サイトで腕時計を買いました。そうしたら壊れていたのでどうしたか、という顛末記です。
購入
前から欲しかったウォッチ(Glycine)がMassdropで安く販売されていたので、ドキドキしながら購入。時計は精密機械なので保証も大事です。特にフォーラムを見ていると、着いたら長針と短針がずれていたとか怒りの報告があるのでなおさらです。Massdropの時計の保証は、メーカー保証だったり、Massdrop独自保証だったり、保証の記載がなかったりバラバラなのですが、この時計はInternational Manufacturer's Warrantyが2年付いていたので、その点は安心して購入できました。さて到着が楽しみ〜。この時はこの保証が本当に役に立つことになるとは思っていませんでした。到着&トラブル発生
1ヶ月後、ワクワクしながら箱を開けて時計を取り出します。が、しかし、オートマチックなのにいくら振っても秒針がピクリとも動きません。えーっ!初期不良?がっかりです。日本の代理店に修理依頼
気を取り直して、ネットで日本の代理店を調べて相談しました。見積もりに1週間くらいかかるとの事。単純な故障の見積もりだけでそんなにかかるのも遅すぎると思いましたが、工場も海外のようなのでまあしょうがないのかな。時計を預けて待つことにしました。そして1週間後、当然無料だと思っていた修理代は、な、な、なんと3万円!信じられない!その理由がまたとんでもなくて- 保証書への型番の記載は通常手書きなのに、シールの貼り付けになっている。
- 購入店の名前や住所がスタンプされていたが、正規販売店か確認できなかった。
- そのため保証書としては無効で有料となる。
メーカー傘下の海外修理センターに直接連絡
代理店ルートは期待できないので、香港の修理センター(Power Brands Limited)に直接メールしました。そうしたら受け付けるので先に写真を送ってくれとの事。スマホで撮って送りました。んん?よく考えたら、修理部門がない日本の代理店も、結局これと同じことをやるしかないんじゃない?ますますとんでもない話です。修理センターに送付
引き続き現物を送ります。ネットで調べたら、返送時に再輸入する形になることから、関税や消費税がかからないようにするため、川崎の税関(隣に郵便局あり)で手続きするのが良いようです。川崎市東扇島の川崎外郵出張所まで駅からバスで30分揺られて行ってきました(事前にネットでINVOICEのフォームをダウンロードし、分かるところは書いておきました)。税関→郵便局→税関の往復で、1時間くらいで手続きと発送が終わったような気がします。普通の時計1個にこの手続きする人はどうもいないようで、税関の方もこれは手続きいるのかな?という感じでしたが、書類を印刷してくれたり、書き方を教えてくれたり、丁寧でありがたかったです。でも今思うと、近所の郵便局から送るだけで良かったような気がします。日本は腕時計に関税がかからないし(セイコーやシチズンが強いので保護不要)、修理代がほぼ無料なら消費税も知れたもの。仮に修理費が1万円だったとしても8%で800円ですから、川崎の東扇島まで行く交通費と手間を考えたらよっぽど安上がりです。
ちなみに、修理伝票にはRepair FeeとしてUS$20の記載ありましたが、保証が有効だったので費用を支払う必要はありませんでした。おそらく修理の実費がそれくらいだったということでしょう。修理品の場合は税関で税金が発生しないので、この伝票が入っていたおかげか、結局消費税も発生しませんでした。
修理
さて、話を香港に送った後に戻します。修理センターの担当者はまず見積もりすると言っていたのに、到着後しばらくしたら見積もりなしで修理完了の連絡ありました。おそらく保証でカバーされる範囲だったからでしょう。日本と勝手が違うので少々落ち着きませんが、大雑把に早いところがいかにも中国らしくていいです。返送
私の方でピックアップの手配をするか、先方に代金を払って返送してもらうか、どちらにしますか?とのこと。当然面倒なので送ってもらうことにしました。送料としてUS$18を指定の銀行口座に振り込んで、と連絡があったまでは良かったのですが、調べたら、銀行や郵便局からの海外送金では手数料が2,000円から5,000円もかかるようです。いつもクレジットカードで海外からものを買ったり音楽をダウンロードしている身としては、とても信じられない状況でびっくりしました。時代錯誤?調べ方が悪いのかな?
手数料が無駄なのでPayPalかクレジットカードにしたいと言ったら、PayPalのアドレスが送られてきました。ただし、PayPalの住所と返送先の住所が同じでなくてはいけないとのこと。PayPalには日本語で登録しているのですが、向こうに教えた住所は当然英語です。うーん。幸い相手は香港の方ですので漢字は読めるだろうと思い、メールで日本語の住所を送ってこれでいい?と言ったらOKとのこと。PayPalで送金してスクリーンショットと合わせて送金完了のメールを送りました。数分で終わって手数料もなし。よかったよかった。
翌日FedExのトラッキング番号が送られてきたので、さあ、あとはじっくり待つかと思ったら、その次の日にはもう成田に到着。FedExの追跡情報を見たら、香港を出て5時間で成田についていました。通関も一瞬で終わったらしくすぐ配送に入って当日中に香港から府中まで来てしまいました。
そして翌日午前には手元に。早い早い!やっぱり香港は近くていいです。アメリカだとやたら時間がかかりますから。(大陸横断だけで10日とか、なぜかフランクフルト経由で1週間とか。)
サービスの質
香港のサービスセンター Power Brands Limited の方の英語は少々怪しかったですが、応答や対応はとても良くて満足です。それにひきかえ日本の代理店は非常に残念な対応でした。海外とのやりとりに対する日本の消費者特有の心理に依存しているとしか思えません。時計専門ではないようなので、きっと片手間になって社員の方も大変なのでしょう。そんなこんなで、一度手元に届いてから時計が動き出すまで2ヶ月半もかかりました。まあ何かと思い出深い時計にはなりましたね。次があったら(あって欲しくないですが)もっと簡単にできる気はします。
Power Brands Limited
グライシンのウォッチの修理が必要になったら、直接海外のサービスセンターにコンタクトしてみてはいかがでしょうか?日本の業者でも直せるレベルなら近所の時計屋さんでもいいかも知れませんが、保証が適用される内容なら確実に安く上がるはずです。日本からなら香港の Power Brands Limited がベストです。https://www.invictawatch.com/service-centers
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