iFi Audio micro iDAC2ファームを5.30Cクッキー&クリームにアップデート (GTOフィルター!)

  0 件のコメント

iFi Audo製品用ファームウェアに、なんと新しい特性のデジタルフィルターが追加されていました。GTO(Gibbs Transient Optimised)フィルターというなんだか派手な名前です。
特長を一言でいうと:
700μ秒以下で終了するトランジェント・レスポンスを持ち、プリリンギングのない(iFi-Audioのホームページより引用
フィルターですが、もう少し私たち一般人にわかりやすい言葉で言うと「インパルス入力(瞬間的な単発の鋭い音)を人間の耳で聞いても、その前後に余分なエコーなく再生できるフィルター」と言うことになります。

この特性が本当であれば、これまでデジタルフィルターにつきまとっていた問題をクリアできます。世の中のデジタルフィルターは「以下のどの悪影響を選びますか?」と言うことでしかありませんでしたので、かなり画期的だと思います。

  • 周波数特性・位相特性ともに優秀だが、プリリンギング(本来の音の前にも微かな音が出てしまう現象)が発生する。ポストリンギングも同様。
  • 位相特性は優秀、プリリンギングも少ない(0ではない)が、周波数特性があまり良くなく高域が伸びない。
  • プリリンギングはないが、ポストリンギングが長く、また、位相特性に影響がある。

さっそくアップデートしてみました。少し手間取りましたが無事完了(※日本語ページのアップデート手順の記載がややおかしかったので、末尾に補足しておきます)。

サンプリング周波数の低いCDのものを中心に聴いてみると、音のくすみが拭き取られて輪郭がちょっぴりくっきりした印象。音の定位やエコーにも影響はなさそうです。これはいいです!iFi-Audio社が、PCMでのフィルターを全て無効にしてGTOフィルターに統一したのもうなづけます。

フィルターの構造も単純と思われるので、なぜ他社含め今までできなかったのかと思うくらいなので、実は何か隠れた副作用があるのかも知れませんが、少なくとも私の耳では悪影響は全く感じられませんでした。対応機種を持っているなら是非アップデートしたい内容です!

補足:アップデート手順

※多分ですが、アップデート前にオーディオ再生ソフトを全て停止し、USBケーブルを一度抜き差ししてDACの状態を一度クリアにしてからやった方がいいと思います。

日本語訳がちょっとばかりおかしいところがあるので、少し戸惑いました。考え込んでしまうポイントは以下の通り。
  • 解凍して出てくるファイル名は「iFi_XMOS_V5.3C.sh.APP」です。ホームページ記載の「iFIHDUSBAudio_df uapp5.0x」ではありません。英語版のページにもそんな記載はありませんから、日本語訳時に昔のテキストベースに修正していて消し忘れたのでしょう。iFi Audioのことですから微笑ましいで済むのでいいですね〜。
  • 「「プログラムがブロックされています program is blocked」というメッセージが出る場合はオプションボタン+クリックで「開く Open」を選択してください。」とありますが、そんなメッセージは出ませんし、そんな手順では解決しません。誤訳です。正しくは、ネットからダウンロードした時に出るセキュリティ警告が出ますので、「システム環境設定->セキュリティとプライバシー->一般タブ」の一番下に、実行していいかどうかの確認が出ているのでOKする。です。
アップデートは数十秒程度で完了します。以下のメッセージボックスが出ればOKです。もし何もメッセージボックスが出ないようでしたら、おそらくアップデートプログラムが起動していないのだと思います。再度試すなどしてみると良いかもしれません。

ちゃんとバージョン5.3cになっていますね。
では!


0 件のコメント :

コメントを投稿

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...