Mac OS XのソフトオシロでFM音源シンセ reface DX のフィードバック波形を見る

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reface DXはFM音源のシンセサイザー。音作りのための基本ユニット(オペレーター)4つすべてでフィードバックできるので、かなり強力らしいです。ふむふむ...。フィードバックのおかげでサイン波だけでなく、矩形波からノコギリ波までできるらしい。そうなんだ...。フィードバックで音がどう変わるんだろう? 実際に音を出しながら波形を見てみました。(今回は動画もあります。)

まず単純な音のべ−スとして、一番シンプルそうなBank3-7のCheezOrganを選びます。


EDITボタンを押してエディットモードに入ります。オペレーターは1〜4すべてがONになっているので、1だけON、2,3,4はOFFにします。これでモジュレーターがなくなり、キャリアだけになりました。 ここから余分な装飾を外していくことで、一番シンプルな波形を作ります。


EFFECTボタンを押して、エフェクト1,2ともなし(THRU)に。


LFOはOFFがなさそうなので、SPEED, PMDの値を0にします。DELAYはもともと0。


LEVELはオペレーター1の値を最大にしておきましょうか。他はどのみちOFFなのでそのままでよし。


EG Level, EG Rate, Pitch EGはそのまま。これで残るはFB(フィードバック)のみ。CheezOrganのデフォルトは下の写真のようになっています。今オペレーター2,3,4はOFFなので、有効なのはオペレーター1だけ。このフィードバックを0にすればサイン波になります。


で、インタビュー記事等によると、-127なら矩形波


127ならノコギリ波、にそれぞれなるはず。


実際にどうなるか、Mac OS X用のソフトウェアオシロスコープを探して、見てみました。なかなかフリーで良さげなのがありませんでしたが、sndpeekの表示が美しくて良さそうです。【http://www.gewang.com/software/sndpeek/

あとはreface DXのライン出力をiMac Late 2013のオーディオ入力に接続してと...あれ? えっ? オーディオ入力がない!? どうもiMacではいつの頃からかライン入力が廃止された模様。マイク入力は変換すれば可能ですが、ライン出力を受けるにはレベルが違いすぎて使えません。USBオーディオインターフェースを買うしかないよう。そうだったのか... 知りませんでした。

やむなく引退していたiMac Early 2006(このモデルにはライン入力があった)を緊急起動して事なきを得ました。まさかまた古いiMacを起動する事になるとは。少々古さを感じさせるSnowleopardのGUI、CoreDuoのもっさりした動作など、懐かしかったです。(※ここら辺、オーディオインターフェースを持っている方には関係ありません。)

さて、フィードバックを一番下(-127)にしてみましょう。reface DXのパネルには矩形波のイラストが表示されますが...、これは矩形ではないなあ。それっぽい音なので別にいいですけどね。音としてはこちらの方が澄んだ感じだし。


フィードバックを0に。サイン波はきれいですね。フィードバックがない場合、スペクトルは1か所にだけ出るのが正しいです。太い水色のラインのあたりがちょうどフィードバック0。そうなっているみたい。


フィードバック127。ノコギリ波。まあ矩形波よりはそれっぽいです。スペクトラムを矩形波系と比べると、倍音が多いのがわかります。


フィードバックを-127から127まで連続変化させた時の波形、スペクトラム、サウンドは、YouTubeでどうぞ。音が出るのでびっくりしないでください。


reface DX、フィードバックにより波形は変わりますが、正確な矩形波、のこぎり波にはならないみたいです。FM音源のシンセは減算方式ではないので別に構わないんでしょう。なお、最後に書くのもなんですが、測定器ではないiMacのライン入力がどこまで信用できるのかよく分かりません。本物のオシロで測定したら別の結果になったりして。聞いた感じが同じなので多分それなりにあっていると思うんですけどね。


メモ: sndpeekなどの使い方


必要ソフトのインストール

sndpeek 1.4 (2016/4時点での最新版)をインストール
http://www.gewang.com/software/sndpeek/
ffmpegをインストール
$ sudo port install ffmpeg +gpl +lame +x264 +xvid

録音

QuickTime Playerを使用。音質は最高(Linear PCM)。音質が高だと
$ ffmpeg -i audio4.mov
で見ると128kbpsのaacのよう。(※私はiMac Early 2006のライン入力で録音してiMac Late 2013にコピーしましたが、オーディオインターフェースを持っていればダイレクトに録音、あるいは録音もせず直接sndpeekで見れば良いです。)

sndpeekを実行する前の準備

movファイルをwavに変換する。
$ ffmpeg -i audio.mov -acodec pcm_s24le audio.wav
QuickTime Playerの画面キャプチャで音も取り込めるように、オーディオの入出力を設定する。
  • IN: 内蔵マイク, OUT:Soundflower (2ch)に。


sndpeekで波形とスペクトラムを表示する

出力をSoundflowerに指定してsndpeekを実行する。
./sndpeek audio.wav --outputDevice:3
この時、行の末尾の出力デバイスの番号は、以下のコマンドで確認できる。私の環境の例だと「3」。
$ ./sndpeek --help
 :
avalable audio devices: 5
0: Apple Inc.: Built-in Microphone channels in: 2 (default) out: 0
1: Apple Inc.: Built-in Output channels in: 0 out: 2
2: Burr-Brown from TI              : USB Audio DAC    channels in: 0 out: 2
3: ma++ ingalls for Cycling '74: Soundflower (2ch) channels in: 2 out: 2 (default)
4: ma++ ingalls for Cycling '74: Soundflower (64ch) channels in: 64 out: 64
 :

画面の録画

QuickTime Playerで画面上の録画する範囲を選択して録画する。



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