DROP + THX PANDA ワイヤレス ヘッドホン レビュー

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だいぶ前に購入したDROP + THX PANDAワイヤレスヘッドホンが、突然今日到着しました!どうも発送通知を見逃していたみたい。申し込みが早かったので、シリアル番号500番以下の最初のバッチで出荷になったようです。このヘッドホンは以下のようなユニークな特徴があり、これはぜひ音を聴きたい!と思いDropに出てすぐに購入しました。(DROPの製品ページはこちら)。


  • LDAC対応。96khz/24bitのハイレゾ伝送可能。
  • 超低ひずみのTHXアンプ搭載 (THX-AAA-0: https://www.thx.com/aaa/ )
  • OPPO PM-3ベースの設計。平面磁界型ドライバー搭載。
  • Bluetooth 5.0。低消費電力、10mの範囲で伝送可能。

一言でいうと、すべてが高音質に振られたワイヤレスヘッドホン。ありそうでなかったタイプです。この路線が世の中に受け入れられば、DAPは全滅するかも?プレーヤー側にアンプがいらないので、スマホで済んでしまいますから。現在のワイヤレスイヤホンの流行がその先駆けかも知れません。モバイルにはスマホ+ワイヤレスイヤホン/ヘッドホン、自宅でじっくりの時はPC/据え置きプレーヤー+有線ヘッドホン。DAPの出番がありません。

ちなみに、一見ノイズキャンセリングタイプに見えますが、その機能はありません。でもIsolantion:-40dBとなっているので、スペック上(実際に聞いても)遮音性は非常に優秀だと思います。先に書いてしまいますが、パッドはフカっと柔らかですが、装着感は比較的タイトに決まり、しっかり遮音するとともに、動きまわってもピタッと頭に乗っています。その際にも重いという感じは全然しません。

UNBOXING

外箱は華美さを抑えたシンプルなデザインで、ちょうどヘッドホンが収まるくらいのコンパクトさ。無駄にごてごてしていないのでありがたいです。そういえば黒一色なのになんでパンダという名前なんですかね?どこかに白があれば納得もしやすいのですが。


内容はヘッドホン本体、キャリングケース、USB-Cケーブル、3.5mmジャックのアナログケーブル、保証書・取説類、です。


あと、受け取ってから気づいたのですが、ワイヤレスだから技適が必要だということ。あれ?どうかな?と思って中身を調べたら、スタートガイドの裏にしっかり技適マークが印刷されていました!よかった~。これがないと実験用の簡易申請が必要なので面倒だなと思っていました。大事なポイントですがうっかりしていました。危ない危ない。(何のことはない、製品ページにも技適マークが載っていました。申し込んだときはまだなかった気がしますが、その後申請したのでしょう、きっと。)


技適マーク部分のアップ。右下の郵便マーク(〒)みたいなやつです。郵政省管轄ですからね。


外側のカバー部分はプラスチック製ですが、さらさらと手触りがいいですし、普段使いで多少ぶつけても、金属製みたいに塗装が剥げた!とか気にせずに済むので、むしろうれしいです。USB-Cのヘッドホン側のコネクタ部分がちょっと狭いので、付属のケーブル(両端USBタイプCで周囲に少し切り欠きあり)でないと、ぶつかってしまってうまく充電されないかもしれません。


Bluetoothのペアリング

ちなみにDAPとのBluetoothペアリングも、PANDA側の電源スイッチを長押ししてLED赤青点滅状態にし、DAP側で選択するだけ。まったく問題なしでした。


本当にLDACで24/96で接続されているかは、Androidでは「開発者メニュー」に入らないとわかりません。確認したところ、いちおう最大性能で接続されているようでした。一番下の再生音質が「ベストエフォート」になっていますが、最高音質の設定でも音に変わりないので、DAPを手に持つくらいの距離であれば、どちらでも最高音質になるようです。もっと簡単にわかるアプリとかあると嬉しいのですが。大体見通し5mくらいまではDAPから離れて聞けて、ちょっとコンクリートの壁が間に入ったりするとノイズが乗ってきます。リビングで歩き回るくらいなら全然問題ないですね。

肝心の音について

密閉型ですが閉塞感はなく、どこかで妥協して苦しい感じもありません。低域側、高域側とも素直な感じで伸びている印象です(ただしずっと伸びているというわけではありません)。いくつか曲を聴いてみました。

J.S.Bach: Violin Concertos / Hilary Hahn - Bach
通奏低音のストリングスの静かな響き。この響き方がヘッドホン/イヤホンの性格で全然違います。

Future Pop / Perfume
Future Pop, Fusion。冒頭のストリングスのはじく感じ。ズーンと入ってくる低音の聞こえ方。
 
Technodelic / YMO
Seoul Music:「パッ!」の立ち上がりの生々しさ。ガムラン的な音の響き。スネアドラムのタイトさ。Light in Darkness:効果音のきらめき。その他各曲のサンプリング音。平均的に良好。

Circuits / Chris Potter
響きが若干勝って、楽器やボーカルのピンポイントの定位を少し見えにくくしている。微妙な音の重なりや反響を生かしたアルバムとはやや相性が悪いかも。(※20年ほど前にNYC のVillage Vanguardでライブを聴きましたが、その時の雰囲気が感じられて懐かしいです。その時はエレキピアノかキーボードのエフェクターのヒスノイズが大きすぎて、そこだけ残念でした。)

Andar live / Enzo Pietropaoli, Eleonora Bianchini, Luciano Biondini
生の楽器と女性ボーカルによるライブの雰囲気が良く伝わる。定位もいい。
 
Live in Capalbio 3.0/ MDR Musica da ripostiglio
楽しいイタリアのバンドのライブ。録音もいい。冒頭の左右のセパレーション・笛のリアルさ、ライブの熱気。

16 Century Discotheque / Olesya Rostovskaya
オルガンの分厚い低音、ベル・パーカッションの鋭い立ち上がり。ローエンド、ハイエンドは少しロールオフ気味か。

ということで、Pandaの音質の大まかな傾向は以下の通りです。
 
低域:量感は少ないが引き締まっていて聴きやすい。変に盛ったところなし。ローエンドの伸びはやや控え目。
中域:こもる感じもなく、すっきりとしていてとても聴きやすいです。
高域:ハイエンドの伸びは若干控え目。
音像:くっきりとそれぞれが際立つところまではいかないが、分離は良い。
音場:特に広い/狭いとは感じない。
 
ニュートラルでとても聞きやすいのがいいです。微妙な反響がもう少し分離されるとさらにうれしいですが、現状でも不満はまったくありません。音質、快適性、遮音性、それらが高レベルでバランスしたワイヤレスヘッドホン。1週間で私が毎日手に取るヘッドホンとなりました。なお、当然ですが、ものすごい高音質な夢のヘッドホン、ではありません。
 
※DROP+THX PANDAワイヤレスヘッドホンの製品ページはこちら
※USB-Cケーブルでつないでも使えますが、試した限りでは48khzがMAXみたいです。私はBTでしか使わないから構いませんが、もしかして96k,192khzもいけるのかな?と期待していたので、ちょっと残念でした。 
※redditのこのポスト、レビュー内容は非常に的を得ていて参考になると思います。レビューは素晴らしいのですが、ちょっとした言葉尻をとらえられて盛り上がっていて、そっちも面白いです。

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