TG-630とGR Digitalの画質比較

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TG-630を買って、ランニング・サイクリングと重宝しています。起動も速いし防水だし。でも、どうも写りが何か違う、という気がしてなりませんでした。で、本来比較するものでもないのですが、GR Digitalと比べてみました。
設定は、モード:Pモード、圧縮:FINE、測光:マルチ、画像:標準、です。(できる限りカメラ任せの設定でそろえました。)

緑の木々
  • GR Digital: 新緑のみずみずしい感じが伝わってきます。

  • TG-630: 緑が少しくすんだ感じになってしまいます。

葉の上の水滴
  • GR Digital: 水滴のキラキラした感じが伝わってきます。
  • TG-630: あまりキラキラした感じがしません。水玉があるねという感じ。

明暗差のあるシーン 1
  • GR Digital: 全体的に明るい感じです。
  • TG-630: すこし暗め。落ち着いた感じと言えないこともありませんが、暗部はつぶれてしまうことが多いです。

明暗差のあるシーン
  • GR Digital: 暗いところもそれなりに色が出ています。光が透けてくる感じが良く伝わってきます。
  • TG-630: 暗いところが黒っぽくなってしまい、爽快さがありません。また、写真の左側の葉の隙間のように、明暗の境界で光が暗い方に滲みだしてきます。これがしゃっきり感を損なう元凶と思います。なお、画像とは関係ありませんが左上は指です。レンズの位置が左上なので、気をつけないと写り込むことがあります。右手だけで構えている分には問題ありませんが。

周辺部
  • GR Digital: 特に見た目でどうこうというところはありません。
  • TG-630: 右下の金属プレートのように明るいものがあると、光が滲んできます。赤青の色ずれもでてきます。ここら辺が画質の印象を下げているように感じられました。光学系の差なのかな?

赤い花
  • GR Digital: 自然な赤ですし、花の表面の細かい反射も良くとらえられています。
  • TG-630: この写真に限りませんが、赤が少し強めに出る傾向にあるようです。 緑がくすむのに対して、赤は少し鮮やかすぎる場合が多いですね。また色ではありませんが、花の表面の細かい反射が写っておらず、平板な印象になりがちです。レンズのコーティングなどが違うのでしょうか?

風景
  • GR Digital: ごく自然。
  • TG-630: これだけ見ていれば自然ですが、やはり少し暗めで赤が強いようです。

結論
GR Digitalと比べること自体間違っていますが、TG-630の画質は当然ハイエンドコンデジからは落ちます。特に、緑がくすんだ感じになりがちなのと、明暗差の境界での光のにじみや周辺部で色ずれが出る点が、画質の低下要因として目立つ感じ。でも、防水が必須なランニングに持って行くという条件がついたとたん、非常にコストパフォーマンスが高い機種と言えるでしょう。今回は画質比較なので触れていませんが、GR Digitalにはないズームもありますしね。ランニング時にズームを使いたいのは良くあることですから。


おまけ (iAUTOはどうか?)
  • TG-630 (Pモード): 普通。ちょっと暖かめの色合いでしょうか。
  • TG-630 (iAUTO→風景モード): 青と緑が不自然なくらい強調されます。これだけ見れば真夏の暑さを表現しているように見ることもできるので、時と場合かも知れませんが、でもちょっとやり過ぎかな。この機種の「ポップ」もかなりポップだし、エフェクト系は目立つこと最優先なのかも知れません。



おまけ2 自転車の場合。快晴の江の島にて。
  • GR Digital: 強い日差しのすっきり感が伝わってきます。細部も緻密で、現地でみたままの光景・感覚が再現されていて、基本性能が非常に高いレベルにある。
  • TG-630: 何となくどんよりしているし、細部がもやもやした感じ。レンズ/光学系の差でしょうか。こちらだけ見ていればそんなに悪くないかも知れませんが、GRDと並べてしまうといかにも分が悪い。ランニング時には汗をかくのでGRDは持って行けませんが、自転車ならそこまで悪条件ではないので、晴れた日にはGRDの方を持って出たくなる結果。

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