トレッキング:初心者による初心者のための登山装備選び
高尾山の次に、丹沢や奥多摩などの低山に行こうと思った時に必要になるのがトレッキングの装備。これが多種多様過ぎて初心者にはよく分かりません。私が初心者なりに頭をひねった経験をご紹介します。
トレッキングし始めにウェアを揃えようと思った時、まずよく分からなかったのが、レイヤリングという言葉。その名の通りただの重ね着のことなのですが、それに続く専門用語がたくさん!ベースレイヤー、ミッドレイヤー、アウターレイヤー、ハードシェル、ミッドシェル、インシュレーター、ドライレイヤー、etc。頭が痛くなります。3レイヤー(3層)が基本のようですが、5レイヤー(5層)をうたうメーカーもあり、ますます混乱します。メーカーの言う通りに細かくウェアを揃えていては、登山に行く前に予算が底をつくではないですか!
考えても何がベストか分からなかったので、まずは身の回りのランニング用のTシャツ、ジャージ、(+トレランシューズ)、で蛭ヶ岳に行ってみたら、なんのことはない、快適トレッキングできました。春から秋の好天なら、まずは身の回りのウェアで行ってみる、そしてその後自分の体験をベースにウェア選びに取りかかった方が、迷いが少なくて良いでしょう。
主なお店/メーカーのレイヤリングの説明サイトには以下のようなものがあります。
結局レイヤリングは素直に考えるのが良さそうです。普段着でも夏はTシャツだけ、冬はコートまでと、条件に応じて外側に衣類が増えていきます。レイヤリングもそれと同じ。
以下は蛭ヶ岳レベルまでの私のコーディネート例です。いずれも好天時。夏はまだ経験がありませんが、ランニング用のTシャツと短パンになるでしょうね。
冬は1月初めの丹沢主脈縦走のため、安全性を考慮して機能性の高いものを新たに購入しました。氷点下数度で一部強風でしたが、モンベルジオラインL.W.を着ていると汗が肌に残らずどんどん乾くので快適でした。モンベルライトシェルジャケットも、防風するのに蒸れないのでこれまた快適。この組み合わせはなかなか良かったです。
ひとつ注意点は、モンベルにはライトシェルジャケットとライトシェルアウタージャケットの二種類があるということ。アウタージャケットの方は、その名の通り外側に着ることも考慮して、ゆったりしたデザインです。そのため、逆に本当のアウターを着る場合には窮屈になりそう。私としては、アウターがつかない普通のライトシェルジャケットの方がオススメです。風が強かったらその上にカッパを着るということで。
トレッキングシューズはたくさん出ているし、見た目もそれなりにカッコイイので欲しくなりますが、やっぱりこれもウェアといっしょで、一度手持ちのシューズで行ってみた方がよいでしょう。ただし、ウェアと違って歩くという活動そのものに直結するので、高尾山のような頂上まで舗装されているようなところはともかく、未舗装の山道であれば、底のグリップがいいシューズが最低限必要です。バスケットボールやテニスなど、整備されたコートのスポーツ用シューズは、底面がフラットなので足場が悪い山道/斜面では滑りやすく、危険だと思います。その場合は最初から足にあったシューズを買いましょう。蛭ヶ岳レベルまでならローカットで十分と思います。
私は最初はトレイルランニングで使用するトレランシューズにしました。雪がなければ十分です。軽くて底も丈夫なので、これで困るシーンというのはあまりないのではないでしょうか? ただし防水性はないので、荒天が予想される場合はちょっとどうかな、とは思います。夏場の日帰りなら濡れたっていいという考え方もあり、冬場は冷たくて危険という考え方もあり。そこはシーンに応じて常識で判断しましょう。
私は雪があるところにも行きたかったので、装備で行動が制約されないよう、正月初売りにミッドカットの軽めのトレッキングシューズを買い足しました。ローカットの方が軽くて楽そうなのですが、雪や雨が入りにくい方がいいと思いミッドカットに。ハイカットは本当にハードな登山用なのでトレッキングには不要でしょう。よく足首が高いミッドカット/ハイカットは捻挫防止の効果があると書かれていますが、そんなに足首の動きを制限するほど紐を締めたら、歩きにくくてしょうがありません。考えてみると分かりますが、特に下りの場合足首を前に曲げないと歩けません。実際ミッドカットで歩いてみましたが、下りの快適さはトレランシューズの圧勝です。ミッドカットで特に足首を保護されている感覚はありませんし、足首が前に曲がりにくいので歩きにくかったです。大倉の馬鹿尾根などその典型。
また自分の足へのフィット感に完全に納得できるものを買うこと。高ければいいというものではありません。フィットしないと山の上で支障をきたします。一度フィットするものを見つけられれば、次回からはそのメーカーのものを選べばほぼ間違いないでしょう。(私はランニングシューズがそうでした。)
これこそまずは手持ちで。初心者でザックが生命に関わることはまずないでしょう。高尾山なら街歩き用で十分、それ以上でも短時間ならそれほど苦にならないはずです。しかし、長時間になるに従って、2つ問題が出てきます。1つは肩だけに重さがかかることからくる疲労、もう1つが背中の汗。どちらも快適なトレッキングのためには排除したいところです。したがって、ウェストベルトがしっかりしていて腰で重さを支えられ、かつ背中の通気性(吸水ではありません)に配慮したタイプがよいでしょう。また、容量がどれくらいがいいか? という点も重要です。これは専門店ならお店の方に相談すれば、ほぼ間違いないでしょう。あとは背中のサイズに合うものを探しましょう。ビギナーはそんなことはわかりませんから、お店の人にアドバイスしてもらうのが良いと思います(首の付け根の骨から腰までの長さに合わせるのだそうです)。
私はまずネットで検索して候補を絞りました。(製品名の数値は容量(リットル)を表す)。
好みはオスプレー。お店で試着して背負い心地も良かったので、そのお店でオスプレー ケストレル 38を購入しました。日帰りには少し大きそうなので28と迷ったのですが、今後山小屋泊くらいはしてみたいし、冬場はフリースなどかさばるものも多いので38に。実際使ってみると、パッキングなどそれほど工夫しなくても入るし、食料、水、カメラ、もしかすると調理器具など、だんだんモノが増えても安心感があります。各部のベルトを締めると少しコンパクトにできるので、迷ったら38でいいのではないかと思いました。ただし、春から秋の日帰り限定なら28かな。ちなみに28(M/L=1.22kg)と38(M/L=1.44kg)で重さは200gくらいしか違いません。
そうだ、ちょっと注意があります。ウェストベルトの胴回りですが、ウェアを着込んだ時と、Tシャツだけの2パターンで試着しましょう。特にスリムな方は。私はウェアをある程度着た状態で確認したのですが、 買ってから、Tシャツだけの場合は一番締めても少しだけゆるい感じがあるのに気付きました。もうちょっと締まってもいいな、レベルなのでまだ良かったのですが、これがゆるゆるだとウェストベルトの意味がありません。危なかった!
普段あまり使いませんが、生命に関わる装備なのでやっぱり揃えました。しかし普段使わないだけに各社製品のグレード感がよくわかりません。そういう時は専門店の店員さんに聞きましょう。ただしバイトの方は避けるのが無難。私がいろいろ教えてもらったところによると、ゴアテックス(GORE-TEX)は、素材の名前だけではなく、全品GORE社の定める厳しい試験をパスしている認定証のことなのだそうです。したがって、GORE-TEXマークが付いていれば、まずは安心ということになります。しかし、全品試験をするのでその分コストは上昇(=GORE社の利益?。うまいビジネスモデルです)。最近はコスト上昇を避けるためあえてGORE-TEXにしない製品もあるそう。
私は店員さんに確認し、数年間の実績でクレームや問題がないとのことから、コストを優先してあえてGORE-TEXでないものを選びました。防風性能は十分そうなので、通常のアウターシェルとして使うのは問題なさそうです。あとは実際の雨でどうか、いずれ使ったらここの記載を更新します。
なお、一般のトレッキングでベストを求めるとモンベル ストームクルーザーになるようです。当然GORE-TEX。でも上下で3万円以上になります。ご自分の活動のレベルと費用をよく考えて決めましょう。
靴下は買うつもりは全くなかったのですが、厚い登山用の靴下があった方がいいとのことなので、安いものを買ってみました。やっぱり店員さんの言う通りで正解でした。シューズのフィット感が上がるし、蒸れも吸収されて足が快適です。厚いだけでこんなに違うんですねぇ。
冬場は少なくとも耳が隠れる帽子、防風手袋、コンディションに応じて軽アイゼンかチェーンが必要となります。帽子とインナーグローブは普段使いのものでも良さそうですが、その他はお店で買うことになりますね。ちなみに丹沢あたりは低山扱いなので、お店でも分厚い雪山用グローブではなく、インナーと薄くてしっかりした防風グローブの2枚重ねをオススメされました。インナーは普段使っているウールの手袋が使えたので、コストダウンにもなります。実際先日の丹沢主脈縦走でも2枚重ねたらぽかぽかと暖かく、氷点下数度なら強風でも十分な耐寒性でした。
以上長々と書いてきましたが、一般的に必要とされるものはやっぱり必要でした。ただ、その中でも費用をかけるべきところ、かける必要がないところがありますので、自分の経験を増やしながら、必須のものから徐々に揃えていくのが良さそうです。私も今後少しずつトレッキング/登山経験を積んでいきたいと思います。遥かな道ですね、きっと。
ちなみに初トレッキングの私の格好は図のようなもの。何回かトレッキングに行ってみて、シューズ、ザック、ウェアなど、重要なところはやっぱり変わりました。生命/安全がかかっていますからね。
ウェア
雨具
ザック
ウェア
一番肌に近いウェアは、吸汗・速乾が重要。やっぱり登山用のものがいい。それ以外のウェアは、日頃のものを使うなど工夫で安く上げましょう。シューズ
冬以外はトレランシューズがオススメ。元々山道でもグリップするよう作られているし、ランニングのため軽くて身体への負荷が少ない。悪天時用ならミッドカットのトレッキングシューズあたりが良さそうです。まずは履いて足にフィットすることが最重要。高ければいいというものでもありません。でもなかなかフィットしないんですよね。お店で遠慮なくいろいろ試させてもらいましょう。妥協すると山の上で泣くことになります。ザック
ウェストベルト付きで腰で重さを支えられること、背中の通気性がいいこと、を満たした上で、日帰りだけなら20リットル台後半、小屋泊や冬のウェアが増えることなども考えるなら30リットル台後半ですかね。あとはデザインと背負い心地で。雨具
GORE-TEX(ゴアテックス)のものかそうでないか、しっかり判断しましょう。GORE-TEXがいいのは分かりますが、それでなくてはダメ、ということもないはず。専門知識をもっていそうな店員さんに、気に入ったモデルの耐久性などを聞いてみましょう。① ウェア
トレッキングし始めにウェアを揃えようと思った時、まずよく分からなかったのが、レイヤリングという言葉。その名の通りただの重ね着のことなのですが、それに続く専門用語がたくさん!ベースレイヤー、ミッドレイヤー、アウターレイヤー、ハードシェル、ミッドシェル、インシュレーター、ドライレイヤー、etc。頭が痛くなります。3レイヤー(3層)が基本のようですが、5レイヤー(5層)をうたうメーカーもあり、ますます混乱します。メーカーの言う通りに細かくウェアを揃えていては、登山に行く前に予算が底をつくではないですか!
考えても何がベストか分からなかったので、まずは身の回りのランニング用のTシャツ、ジャージ、(+トレランシューズ)、で蛭ヶ岳に行ってみたら、なんのことはない、快適トレッキングできました。春から秋の好天なら、まずは身の回りのウェアで行ってみる、そしてその後自分の体験をベースにウェア選びに取りかかった方が、迷いが少なくて良いでしょう。
主なお店/メーカーのレイヤリングの説明サイトには以下のようなものがあります。
WILD1:
説明がシンプルでとてもいい。実際の商品は自分で選んでね(店員さんにも相談して)というスタンス。自分で選べないとすれば、それはトレッキングの実体験がないから。上記のように、まずは一回身の回りのもので行ってみましょう。そうすれば選べるようになります。ただし最初から冬山/雪山は危険。少しずつ経験を増すことが重要かと。モンベル:
シンプルな説明+各コンディションでの自社製品のコーディネート例。シンプルだし、例も一つ一つをみればそれなりに適切。しかし後半は商品紹介なので、コンディション間での着まわしなどは(意図的に?)考慮されておらず、初心者が真剣に受け取ると、季節などに応じてこんなに揃えなきゃいけないのか? と悩むことになる。あくまで例です。ファイントラック:
5レイヤーを提唱。そんなに細分化したらかえって分からないし柔軟性に欠けるんじゃないの? と素人ながらに思います。売らんがなという感じ。パタゴニア:
たぶん初心者は相手にしていない。自社製品のコーディネート提案のみ。価格シミュレーションも出るので親切だが...その総額に恐れおののくことになる。結局レイヤリングは素直に考えるのが良さそうです。普段着でも夏はTシャツだけ、冬はコートまでと、条件に応じて外側に衣類が増えていきます。レイヤリングもそれと同じ。
ベースレイヤー
普段着の下着/Tシャツ相当。ただし吸汗・速乾は必須。特に冬場は汗をかいてそれが冷えると快適でないし、場合によっては危険です。夏場はこのレイヤーだけか。ミッドレイヤー
普段着のシャツ相当。保温と通気が大切。寒かったらフリースにしたり調整。春・秋はここまで。悪天候や特に寒い時はアウターレイヤーを。アウターレイヤー
普段着でいうコートやカッパ相当。冬や悪天候時の防風・防水。暖かいなら不要。でも天候の急変に備え、必ず持っていきましょう。以下は蛭ヶ岳レベルまでの私のコーディネート例です。いずれも好天時。夏はまだ経験がありませんが、ランニング用のTシャツと短パンになるでしょうね。
分類 | 秋 | 冬 |
ベースレイヤー | ランニング用Tシャツ | モンベル ジオラインL.W. |
ミッドレイヤー | - | モンベル ライトシェルジャケット |
アウターレイヤー | - | (雨具) |
その他 | ジャージのズボン | ユニクロ 暖パン、帽子、手袋 |
冬は1月初めの丹沢主脈縦走のため、安全性を考慮して機能性の高いものを新たに購入しました。氷点下数度で一部強風でしたが、モンベルジオラインL.W.を着ていると汗が肌に残らずどんどん乾くので快適でした。モンベルライトシェルジャケットも、防風するのに蒸れないのでこれまた快適。この組み合わせはなかなか良かったです。
ひとつ注意点は、モンベルにはライトシェルジャケットとライトシェルアウタージャケットの二種類があるということ。アウタージャケットの方は、その名の通り外側に着ることも考慮して、ゆったりしたデザインです。そのため、逆に本当のアウターを着る場合には窮屈になりそう。私としては、アウターがつかない普通のライトシェルジャケットの方がオススメです。風が強かったらその上にカッパを着るということで。
② シューズ
トレッキングシューズはたくさん出ているし、見た目もそれなりにカッコイイので欲しくなりますが、やっぱりこれもウェアといっしょで、一度手持ちのシューズで行ってみた方がよいでしょう。ただし、ウェアと違って歩くという活動そのものに直結するので、高尾山のような頂上まで舗装されているようなところはともかく、未舗装の山道であれば、底のグリップがいいシューズが最低限必要です。バスケットボールやテニスなど、整備されたコートのスポーツ用シューズは、底面がフラットなので足場が悪い山道/斜面では滑りやすく、危険だと思います。その場合は最初から足にあったシューズを買いましょう。蛭ヶ岳レベルまでならローカットで十分と思います。
私は最初はトレイルランニングで使用するトレランシューズにしました。雪がなければ十分です。軽くて底も丈夫なので、これで困るシーンというのはあまりないのではないでしょうか? ただし防水性はないので、荒天が予想される場合はちょっとどうかな、とは思います。夏場の日帰りなら濡れたっていいという考え方もあり、冬場は冷たくて危険という考え方もあり。そこはシーンに応じて常識で判断しましょう。
私は雪があるところにも行きたかったので、装備で行動が制約されないよう、正月初売りにミッドカットの軽めのトレッキングシューズを買い足しました。ローカットの方が軽くて楽そうなのですが、雪や雨が入りにくい方がいいと思いミッドカットに。ハイカットは本当にハードな登山用なのでトレッキングには不要でしょう。よく足首が高いミッドカット/ハイカットは捻挫防止の効果があると書かれていますが、そんなに足首の動きを制限するほど紐を締めたら、歩きにくくてしょうがありません。考えてみると分かりますが、特に下りの場合足首を前に曲げないと歩けません。実際ミッドカットで歩いてみましたが、下りの快適さはトレランシューズの圧勝です。ミッドカットで特に足首を保護されている感覚はありませんし、足首が前に曲がりにくいので歩きにくかったです。大倉の馬鹿尾根などその典型。
また自分の足へのフィット感に完全に納得できるものを買うこと。高ければいいというものではありません。フィットしないと山の上で支障をきたします。一度フィットするものを見つけられれば、次回からはそのメーカーのものを選べばほぼ間違いないでしょう。(私はランニングシューズがそうでした。)
③ ザック
これこそまずは手持ちで。初心者でザックが生命に関わることはまずないでしょう。高尾山なら街歩き用で十分、それ以上でも短時間ならそれほど苦にならないはずです。しかし、長時間になるに従って、2つ問題が出てきます。1つは肩だけに重さがかかることからくる疲労、もう1つが背中の汗。どちらも快適なトレッキングのためには排除したいところです。したがって、ウェストベルトがしっかりしていて腰で重さを支えられ、かつ背中の通気性(吸水ではありません)に配慮したタイプがよいでしょう。また、容量がどれくらいがいいか? という点も重要です。これは専門店ならお店の方に相談すれば、ほぼ間違いないでしょう。あとは背中のサイズに合うものを探しましょう。ビギナーはそんなことはわかりませんから、お店の人にアドバイスしてもらうのが良いと思います(首の付け根の骨から腰までの長さに合わせるのだそうです)。
私はまずネットで検索して候補を絞りました。(製品名の数値は容量(リットル)を表す)。
グレゴリー Z30, Z35:
背中にザックが密着しないようにフレームが湾曲している。通風性はとても良さそう。値段は少々高め。フレームから壊れないかな?オスプレー ストラトス 26:
これも背中にザックが密着しないタイプ。オスプレー ケストレル 28, 38:
上記2製品ほどは背中のスペースは大きくないが、通風性を確保する仕組みあり。背面長を調整できる。細かな工夫やザックカバー内蔵など充実、グレゴリーより少し細身、価格はグレゴリーより安い。内部に動かせる水平の仕切り布があって、1気室/2気室とその配分をいろいろ変えられて便利そう。ウェストベルトのポケットが、グレゴリーより大きめかつメッシュでなくて水濡れにも安心かな?好みはオスプレー。お店で試着して背負い心地も良かったので、そのお店でオスプレー ケストレル 38を購入しました。日帰りには少し大きそうなので28と迷ったのですが、今後山小屋泊くらいはしてみたいし、冬場はフリースなどかさばるものも多いので38に。実際使ってみると、パッキングなどそれほど工夫しなくても入るし、食料、水、カメラ、もしかすると調理器具など、だんだんモノが増えても安心感があります。各部のベルトを締めると少しコンパクトにできるので、迷ったら38でいいのではないかと思いました。ただし、春から秋の日帰り限定なら28かな。ちなみに28(M/L=1.22kg)と38(M/L=1.44kg)で重さは200gくらいしか違いません。
そうだ、ちょっと注意があります。ウェストベルトの胴回りですが、ウェアを着込んだ時と、Tシャツだけの2パターンで試着しましょう。特にスリムな方は。私はウェアをある程度着た状態で確認したのですが、 買ってから、Tシャツだけの場合は一番締めても少しだけゆるい感じがあるのに気付きました。もうちょっと締まってもいいな、レベルなのでまだ良かったのですが、これがゆるゆるだとウェストベルトの意味がありません。危なかった!
④ 雨具
普段あまり使いませんが、生命に関わる装備なのでやっぱり揃えました。しかし普段使わないだけに各社製品のグレード感がよくわかりません。そういう時は専門店の店員さんに聞きましょう。ただしバイトの方は避けるのが無難。私がいろいろ教えてもらったところによると、ゴアテックス(GORE-TEX)は、素材の名前だけではなく、全品GORE社の定める厳しい試験をパスしている認定証のことなのだそうです。したがって、GORE-TEXマークが付いていれば、まずは安心ということになります。しかし、全品試験をするのでその分コストは上昇(=GORE社の利益?。うまいビジネスモデルです)。最近はコスト上昇を避けるためあえてGORE-TEXにしない製品もあるそう。
私は店員さんに確認し、数年間の実績でクレームや問題がないとのことから、コストを優先してあえてGORE-TEXでないものを選びました。防風性能は十分そうなので、通常のアウターシェルとして使うのは問題なさそうです。あとは実際の雨でどうか、いずれ使ったらここの記載を更新します。
なお、一般のトレッキングでベストを求めるとモンベル ストームクルーザーになるようです。当然GORE-TEX。でも上下で3万円以上になります。ご自分の活動のレベルと費用をよく考えて決めましょう。
⑤ その他
靴下は買うつもりは全くなかったのですが、厚い登山用の靴下があった方がいいとのことなので、安いものを買ってみました。やっぱり店員さんの言う通りで正解でした。シューズのフィット感が上がるし、蒸れも吸収されて足が快適です。厚いだけでこんなに違うんですねぇ。
冬場は少なくとも耳が隠れる帽子、防風手袋、コンディションに応じて軽アイゼンかチェーンが必要となります。帽子とインナーグローブは普段使いのものでも良さそうですが、その他はお店で買うことになりますね。ちなみに丹沢あたりは低山扱いなので、お店でも分厚い雪山用グローブではなく、インナーと薄くてしっかりした防風グローブの2枚重ねをオススメされました。インナーは普段使っているウールの手袋が使えたので、コストダウンにもなります。実際先日の丹沢主脈縦走でも2枚重ねたらぽかぽかと暖かく、氷点下数度なら強風でも十分な耐寒性でした。
おわりに
以上長々と書いてきましたが、一般的に必要とされるものはやっぱり必要でした。ただ、その中でも費用をかけるべきところ、かける必要がないところがありますので、自分の経験を増やしながら、必須のものから徐々に揃えていくのが良さそうです。私も今後少しずつトレッキング/登山経験を積んでいきたいと思います。遥かな道ですね、きっと。
ちなみに初トレッキングの私の格好は図のようなもの。何回かトレッキングに行ってみて、シューズ、ザック、ウェアなど、重要なところはやっぱり変わりました。生命/安全がかかっていますからね。
ウェア
雨具
ザック
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