DX7からreface DXへプリセット音の進化

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reface DXは、FM音源でデザインも受け継がれていてDX7の直系などと言われていますが、プリセット音にはだいぶ違いがあるようです。どのくらい進化したのか比べてみました。

reface DX

プリセットは32種類。青緑の行がDX7と同じと思われる音です。(ソフト版のDX7音源と聴き比べた、私個人の主観です)。ほとんど同じ音と思われるのは5種類しかありませんでした。逆にまったく新しいと思われるのがオレンジ色の行。だいぶありますね。残りも新しい音ですが、DX7と似ている部分があるといえばある感じです。

Bank-No.Name
1-1DigiChord
1-2WobbleBass
1-3MotionPad
1-4LegendEP
1-5DynaLead
1-6DarkBass
1-7TublarBell
1-8D'n'Beats
2-1BeginSweep
2-2MoDemLead
2-3BeepBass
2-4BitTune
2-5TinPerc
2-6BleepClv
2-7FeelIt
2-8BuzzSiren
3-1WoodEP
3-2UniLead
3-3AttackBass
3-4CloudPad
3-5AmbiPluck
3-6Marimba
3-7CheezOrgan
3-8FM Brass
4-1SolPhase
4-2FlyingKode
4-3AlTiPad
4-4StarPad
4-5WarmPad
4-6FutureBell
4-7GlassHarp
4-8Chopper

DX7

こちらはDX7のプリセット音のリスト。聴き比べた感じで
 青緑: reface DXと同じ。
 紫 : 類似の音がreface DXにある。
 薄紫: 類似の音がreface DXにない。
と分類してみました(※やっぱりこちらも私個人の主観です)。

No.NAMECOMMENTreface DX
1BRASS 1ブライトな響きのブラス/FM音源の傑作の1つ
2BRASS 2オーケストレーション向きブラスアンサンブル3-8 FM Brass
3BRASS 3ホルン系のソフトなブラス
4STRINGS 1室内楽風のストリングスカルテット
5STRINGS 2オーケストレーション向きハイストリングス4-5 WarmPad
6STRINGS 3単音弾きにも適したリアルストリングス
7ORCHESTRA交響楽を1人でプレイ可能
8PIANO 1明るくライトな感覚のエレピ
9PIANO 2アコースティックな感覚のピアノ
10PIANO 3やや調子外れのホンキートンクピアノ
11ELECTRIC PIANO 1マイルドで落ち着きのあるエレピ/これも傑作1-4 LegendEP
12GUITAR 1マイルドで落ち着きのあるジャズギター
13GUITAR 2ディストーションしたようなワイルドなギター
14SYNTH LEAD 1ソロ用シンセサイザーサウンド
15BASS 1ファンキーなエレクトリックベース
16BASS 2ウッドベース/スライド奏法まで本物風
17ELECTRIC ORGANジャジーなエレクトリックオルガン
18PIPE ORGAN 1荘厳なパイプオルガン/実にバロック
19HARPSICHORD 1ハープシコード/これもバロック感覚
20CLAV 1ファンキーなクラビネット風サウンド
21VIBEバイブ/金属的な響きはFM音源ならではのもの
22MARIMBAマリンバ/おもわず小学校を想い出す?3-6 Marimba
23KOTO琴/軽いピッチベンドをかけると実にリアル
24FLUTE 1フルート/息の音まで入ったリアリズム
25ORCHESTRA & CHIMEチャイム+オーケストラ/不思議音その1
26TUBULAR BELLSチューブラベル/不思議音その21-7 TublarBell
27STEEL DRUMスティールドラム/FM音源の傑作の1つ
28TIMPANIティンパニ/ツァラトストラはかく語りき
29REFLEE'S WHISTLEホイッスル/レフリーの気分です
30HUMAN VOICE 1ヒューマンボイス/幽玄なボーカルコーラス
31TRAINトレイン(列車)/FM音源ならではのSE
32TAKE OFF飛行機が離陸していきます/FM音源ならではのSE

DX7とreface DXのプリセット音の関係

これを見ると、実際の楽器のシミュレート音とサウンドエフェクト系が大幅に削られて、最近流行の音が採用されたようです。というか、むしろDX7とは無関係に最新のトレンドでプリセットを決め、そこにDX7のレガシーと言えるサウンドを厳選して取り入れた、という印象です。

初めてDX7のプリセット音を意識して聞きましたが、幾つかの金属系サウンドを除くと、結構素朴な音に聞こえます。電子ブロックの実験か? と思えるものもあるくらい。時代が30年違うから当然なのかもしれません。reface DXの方が、本物の楽器をなんとかシミュレートしようとするのではなく、よりモダンでシンプルかつ温かみのある感じがします。ただし、reface DXにはDX7にはないエフェクターという強力な武器があるので、それも影響しているのかもしれません。

(※DX7を忠実にシミュレートするというDEXED+オリジナルROMデータの組み合わせなので、おそらくDX7の音が再現できているんだと思いますが、もし違っていたらごめんなさい!)

それにしても、ネットを調べるとDX7に関してはいろんな情報が出てくるわ出てくるわ。DX7ってやっぱり偉大な存在だったんですね〜。当時は軽薄な音に聞こえたのに、さすが新しい世界を切り開いたレジェンドは違います。


おまけ:DX7の音の確認方法

私はDX7を持っていません。ネットで探したらソフトシンセにDX7のプリセット音データを読み込ませると使えるようなので、その方法で試しました。必要なソフトは以下の通りです。

 Mac OS X用DAWソフト(AU/VSTホスト)--->Hosting AU
 FMシンセプラグイン--->DEXED
 DX7プリセット音データ--->Dave Benson's DX7 Page

これらの3段重ねが必要でした。音楽系ソフトをセットアップするのは初めてなので少々戸惑いましたが、特にトラブルなく音を出すことができました。

インストール手順など

この記事を読みながら進めましょう。詳細な手順に感謝です。
【DX7クローンプラグインDEXEDでDX7オリジナルのプリセットを追加する方法】

DX7の音を出す

無事にインストールできたら、Hosting AUを起動してDexedを読み込むと、以下のような画面になります。


ここでDexedの画面を開き、 上記サイトを参考にしてDX7プリセット音データを読み込ませると、以下のような画面になります。1〜32のメニューにDX7のプリセット音が表示されていて、これを選ぶとDX7の音が再現できました。



参考資料:

【DX7 オペレーティングガイドブック (画像データ)】
【DX7クローンプラグインDEXEDでDX7オリジナルのプリセットを追加する方法】
【ソフト・シンセ/プラグインを簡単にホストできるMac用の“マイクロDAW”、Juno Ju-X「Hosting AU」が無償配布開始】



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