OS X Yosemite までのつなぎにWindows PCを

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AppleはOS X 10.6.8 Snow leopardのサポート終了を明言していないが、終了したというのがMacユーザーの常識である。過去のサポート終了の周期と、他のバージョンに提供されている最近のセキュリティアップデートが提供されていない事実から、ほぼ確実だ。Appleは半年以上前にそれを宣言すべきであったが、伺い知れない理由から、公式発表がないままになっている。Microsoftがはるか以前からWindows XPのサポート終了を宣言し、さらにはサポート終了直後に発生した脆弱性問題にも例外的に対応したのとは大きな差がある。この点ではMicrosoftの企業姿勢は高く評価されるべきだ(そしてこの点に限ってはAppleの姿勢には満足できない)。


Snow leopardのサポート終了が明言されないことに大きな批判の声が上がらないのは、ある程度の理由がある。後継のOSが無料で提供されているからだ。OSが無料というのはハードソフト一体のAppleのビジネスモデルだから可能なワザであって、Microsoftでは不可能だ。(参考までにGoogleは検索関連の広告収入が大きいことからAndroidの無償提供が可能となる。)

念ながら、Appleの対応にもわずかな隙がある。無料の後継OSは64bit版だが、世の中には32bitでしか動作しないMacハードウェアが残っており、それらはSnow leopardより新しいバージョンへのアップグレードパスが閉ざされているのだ。現在のCPUであるCore iシリーズ、一つ前のCore2Duoシリーズは64bit対応だが、もう一つ前、CoreDuoは32bit。これが取り残されてしまった。


々と書いたが、私のiMac(Early 2006と呼ばれる初代Intel iMac)は、最初で最後のCoreDuo iMacである。その半年後からAppleはCPUをCore2Duoに移行したものだから、ぎりぎりアウトだ。このまま使い続ける選択肢もあるのだが、最近セキュリティ問題が相次いでいることと、そろそろ子供のPCも必要になりそうだから、やはり最新OSがほしい。しかし、9月には新しいiMacが発表されると予想しているので、今すぐiMacを買う気にはならない。結局、当面Windows PCで乗り切ることにした。極力コストを抑えたい、となると中古のWindows PCである。

つ買おうかなと、ややのんきに構えていたある日、ネットに格安Windows PCの紹介記事が出ていた(※日経トレンディ)。これは天の巡り合わせとばかり、翌日買い出しに出かけた。天下の日経トレンディ記事だから間違いはないだろうが、即完売もまた間違いないだろう。そう思いつつ記事の住所を訪れてみると、これが少々怪しげな小さな店構え。しかし開店前に既に行列ができているから大丈夫に違いない。


い私の番まで目当てのPCは残っていて、難なく手に入れることができた。珍しくリース品の中古が入荷したため程度が良いそうだ。3年前のモバイルPCだが、Core i5 2.5Ghz, メモリ4GB, Windows 7 Professionalと日常作業には十二分のスペック。CPUのベンチマークは最新Macbook Airに近い性能だから、今のiMacとは段違いに速く快適だ。重さ1.1kgなので持ち運びも楽々。Officeは付いていないが当面はLibreOfficeで事足りる。

当に程度がいいのか確認するため、自宅でCrystalDiskInfoを実行してみた。CrystalDiskInfoは定番のディスク情報ユーティリティで、さまざまディスク情報を表示できる。ディスク使用時間やエラー発生状況を見れば、どれだけ酷使されたかの目安になる(はず)。


結果は以下の通りだった。
  • PowerOn回数: 1,387 回
  • PowerOn時間: 5,107 時間
  • ロード/アンロードサイクル回数:  19.9万回。60万回が寿命の目安らしい。
  • 不良セクタ, 各種エラー:  0。
使われ方にもよるが、おろしてから2年半というところだろうか。少なくはないが、極端に多いわけでもなさそうなので、程度が良いというのは妥当なところだろう(たぶん)。HDDは完全に良好な状態なので、まだ4,5年は使えそうだ。また、最も懸念したバッテリーにも極端なへたりはなく、これはうれしかった。

してもう一つ、このモデルを選んだのには密かな理由がある。HDD→SSDへの換装と、メモリの増量が可能だからだ。SSDへの換装はアクセスが容易で簡単だし、メモリにいたっては公式最大8GBだが実は16GBまで可能という裏技がある。OSをWindows 8.1にすればさらに快適に使えるだろう。ただし、SSD 1.3万円、メモリ1.7万円、Windows 8.1 1.5万円、を買うと4万5千円となる(※2014/7現在)。本体の購入価格より大幅に高い。これではつなぎとして買った意味が薄れるので、やらない。やるとしてもSSD換装にとどめるのが賢いだろう。今でも十分快適だからね。でも「可能性がある」というだけで楽しみが増すから、良い選択であったのは間違いない。

Windows PC、久しぶりなので楽しみです。

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