Macにベストなアンチウィルスソフトの選び方 2014 - Sophos Antivirus for Mac

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 まえがき - 新しいiMacがきた
おそらく1,2ヶ月中に発表されるであろう新型iMacを待たず、現行機種の下から2番目のグレードをお得に購入。さすがに2コアはちょっとね、というだけの理由です。iMac early 2006から7年分の進化は大したもので、快適に使っています。最近はChromeやいろいろなアプリがSnowleopardのサポートを打ち切っていて、セキュリティに限らずいろいろ不満が出てきたのでちょうど良かった。


購入に当たって一番「参考」になったのは、このサイトの結論の中の引用文。シャキーンと目が覚めました。ありがとうございます。(※以下引用の引用)
iMac21.5インチはカスタマイズすべきか? - めざすブログ
「機械や設備は、もし中古で間に合うのなら、それで我慢をせよ」
「最新鋭の機械で性能がとびきり素晴らしくても生産性を比べ性能差に合っていなければ過剰な設備投資である。限られた経営資源を大事に活かすべし」
~~京セラ創業者稲盛和夫氏の「稲盛和夫の実学 経営と会計」より引用~~ 
うーん、ありがたいお言葉。5,400rpmのHDDでは遅いイメージがありFusion Drive 1TBを考えていたのですが、私の使い方ではそんなに大量のファイルを読み書きするシーンもないし、数年後に不満になったら、今よりも格段に安くなっているだろうSSDに換装すればいいでしょう。作業難易度は高そうですが個人でもできる範囲ですし。うん、質素倹約、質実剛健、そうしよう。

購入してパッケージをあけてみての家族の一言は「大きいiPadみたい!」。確かに。そういう目で見ると少し間抜け感がありますが、それも一時のこと。すぐに慣れました。軽いので家の中でも移動して使えそうです。移行アシスタントに10時間以上かかるという思わぬ事態があった以外は、特に問題なく環境の移行完了。アプリは64bit化が進んでいるので移行せず、直接インストールすることにしました。BitPerfectなども安定動作し大変快適です。

 さて本題です
アンチウィルスソフトをどうするか? Windowsなら迷うことなくSymantecかTrend Microあたりにしますが、Macははっきりこれが良いと言えるものが分かりません。これまではIntegoのものを使っていましたが、せっかくマシンを最新にしたので、最近の動向を見て考えることにしました。

 ウィルス検出率のテストについて
以下のサイトの真ん中あたりに各種ソフトのウィルス検出率の比較表(2014年)があります。
Mac anti-virus testing 2014 - The Safe Mac
これをみると、Intego VirusBarrierがトップ、数社が僅差で続く、という状況ですが、詳細のPDFを見ると、古いOS XやSafariの脆弱性を突くウィルスのサポート有無で差がついているような部分もあり、それらはOSを常時最新にしていれば意味がありません。したがって定義ファイルに基づく検出率でトップだから良いということはできません。(しかし、無視して良いというものでもなく、例えばこの検出率が95%以上のものから選ぶなど、粗い選別の目安として使えば良いでしょう。)

 新しいウィルス対策技術の重要性について
最近の傾向としては以下の記事を参考にしました。ダウンロードした定義ファイルでウィルスを探すだけでは、短命なウィルス/マルウェアへの対策として間に合わず、他の様々な技術での対策が必要、ということのようです。初めの2つはアンチウィルスソフトベンダーのブログですので、当然それらを強調してくるでしょうが、それを割り引いても言っていることは正しいかなと思います。
アンチウイルスは死んだ? - エフセキュアブログ
「アンチウイルス製品の死」発言をめぐる騒動に寄せて - Kaspersky公式ブログ
マルウェアは短命、幽霊探しを続ける昔ながらのアンチウイルス ほか - INTERNET WATCH
 私が選んだソフトはこちら - Sophos Antivirus for Mac
これらの情報から、
  • 定義ファイルに基づいたウィルス検出率は、ある程度以上あれば良しとし、
  • ネット上で発生した脅威にできるだけ早く対応できるもの(レピュテーション機能等)。 
という基準でMac用アンチウィルスソフトを探してみました。ちょうど比較表があったのでそれを見てみると(以下のPDFの36ページ、最後から2ページ目)、
Mac Security Review 2013 (PDF) - AV-Comparatives
サーバー側の情報を使ってウィルスをチェックする「Cloud Scanning」の機能を持つのは、ESET, Kaspersky, Sophosの3つだけ(2013年)。これらを比べると、
  • ESETとKasperskyは有償だが、Sophosは無償(個人利用はフリー!)。
  • Kasperskyは安定性で少し不安な気がする(なんとなく)。
  • 定義ファイルに基づく検出率はどれも同じくらい。
ということで、めでたくSophosを選択!


本当は振る舞いベースの機能もあればと思うのですが、Macのウィルス/マルウェアはWindowsに比べて少ないということを考えれば、まあ許容範囲かなと思います。ダウンロードサイトは以下。
無償の Mac Anti-Virus、Mac セキュリティと保護 | ソフォス無償ツール
Sophosが個人ユーザーに対して無償なのは、インストールベース(鵜飼いの鵜)を増やして、ウィルス/マルウェアの情報を集める網を広げたい、ということなのかもしれません。Sophosのビジネスターゲットは企業市場ですからね。Give and Take ダネ!

2014/9/4追記:「Macセキュリティテスト&レビュー 2014年版公開」のリンクはこちら。Mac用アンチウィルスソフトの2014年の最新情報が公開されました。

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