南大沢駅ができる前の長池公園周辺の航空写真(1974年)

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先週多摩センターのパルテノン多摩に行った時、ふと横に目をやると、展示室に多摩ニュータウンの航空写真が展示されていました。「多摩ニュータウン再生プロジェクト企画展」とのこと。多摩ニュータウンの今後を真剣に考える会議のようで、非常に大切なことだと感じました。ただし何をするにしても、世代の循環が持続するような環境が整うこと、近隣一人一人のつながりが強くなること、が大事だろうと思います。

さて、航空写真は1974年(昭和49年)、1995年、2004年の3世代分が展示されていました。昔の長池公園・南大沢近辺はどんな様子だったのかじっくり見てみました。

係員の方から写真撮影の許可をいただいたので、分かりやすくするため、現在の主要道路と京王相模原線を重ねてみます。3つのピンクの点は、もちろん右上から順に、京王堀之内、南大沢、多摩境、の京王相模原線の3駅です。(※道路・鉄道は上記2004年の航空写真をベースにしていますが、手書きのため誤差があると思います。その点はご容赦を。)

(写真はクリックで拡大します)
  • 1974年、京王線はまだ多摩センターまでしか敷かれていません。尾根幹線もここまでは延びておらず、多摩境通りもない。ましてやマンション・ 住宅などは影も形もありません。雑木林や耕作地と思われる緑の中に、道とまばらに集落があるだけです。こういう景色を見てみたかったな〜と思います。
  • 長池公園のあたりは、昔の道と今の道路の位置がずれているようです。位置や繋がり方からすると、昔の道を整備して現在の長池公園の遊歩道が作られたように思えてきました。
  • 尾根幹の代わりに旧道が写っています。昔私も車で通ったことがありますが、狭くて曲がりくねっていたなあ。今の多摩ホームそばの陸橋がその名残。現在は尾根幹に接続する両側に車止めがあって車では走れませんが、米軍由木通信所のメンテナンスのためか、その車止めを外すだけで通行可能な状態に(時々)維持されています。
  • 尾根緑道は、元々帝国陸軍の戦車のテストコースというくらいですから、今も昔も同じところを走っているようです。遊歩道として整備される前はどんな道だったのでしょうか?
こういう広大な田園地帯が残っていれば歩いてみたいのになあ(もちろんランニングならなお良し)と思いつつ、そこを造成したところに住んでいる矛盾にちょっと苦笑する次第。

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