はじめての南大沢ランニングコース #001：尾根緑道

これからランニングを始めたいという方に、南大沢や多摩丘陵地域のランニングコースを紹介するのに、尾根緑道を外すわけにはいかないでしょう。戦時中の戦車の試験走行路を遊歩道に再整備しただけあり、幅広くゆったり、そして世間からさりげなく隠された樹々の中のコース。すぐには完走できないでしょうから、まずは30分走れるようになってから訪れてみましょう。


尾根緑道のスタート地点は町田市の桜美林の方ですが、ここでは南多摩斎場裏〜多摩美大向こうの国道16号線の区間をご紹介。往復で11kmですが、赤の区間だけなら往復7kmです。他の出入口もありますから、自分の走力に応じて距離を調節できるのが嬉しいところです。

赤：南多摩斎場裏〜小山内裏公園向こうの急な下り坂まで [3.5km]


この区間はほとんどが左右を大きな木に囲まれていて、春から夏にかけては緑の中を気持ち良く走ることができますし、秋には落ち葉を巻き上げながら走れたりもします。道幅は、戦車が通れるくらいですから、遊歩道としては異例に広く、ランニングの気持ちにも余裕が生まれます。出だしのトイレの坂がいきなり急な登りですが、ここを登ればあとは緩やかなアップダウン。朝はウォーキングやランニングの方と挨拶を交わしながら走りましょう。


両側が大きな木に覆われているので、夏場は直射日光を避けながら走ることができるのもポイント。展望台が3箇所あって景色も楽しめますし、トイレも数kmおきにあるからいざという時も安心です。多少アップダウンがあるので、走り始めの初心者の方は、まずはウォーキングで感じを掴んだ方が良いと思います。気分が良いとついついオーバーペースになりがちですから。余談ですが、尾根緑道には、選挙の期間中は候補者のポスター掲示板が作られます。それだけ利用者が多いということなのでしょう。

青：その向こう〜多摩美大裏を過ぎて国道16号にぶつかる終点まで [2km]


走り慣れてきてもう少し足を延ばしたい時に。なんといっても尾根緑道の終点までコンプリートしたという達成感が味わえます。途中トイレと貴重な水飲み場があるのもうれしいところ。特に後半の多摩美裏は両側に木がなくて、真夏のランニングにはキツイ環境ですから。さらに走り慣れてきたら、桜美林の方のスタート地点から、この終点まで走ることもできます。尾根緑道の完全制覇です。

距離	−	片道約3.5km(赤区間のみ)または約5.5km(赤区間＋青区間)。
環境	★★★	大きな木々の緑に囲まれて走ることができます。
道の状態	★★★	遊歩道は幅がとても広く、路面状態も非常に良いです。
勾配	★★	多少のアップダウンあり。
景色	★★	木々の緑メイン。展望台からは丹沢山地などが眺められます。
防犯	★★★	日中は人通りが多く安心。(夜は真っ暗で走られないので対象外)
利便性	★★	数kmおきに水飲み場とトイレあり。自販機なし。遠くの方のアクセスは少し不便かも。
直射日光	★★	前半(赤区間)はいいのですが、後半(青区間)は一部暑いでしょう。
ひとこと	★★★	多摩ニュータウンの皇居? 往復コースだけど。