トレッキングのカメラとレンズ:マイクロフォーサーズの楽しいレンズ選び

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※先日天狗岳のトレッキングで楽しく写真が撮れたので、過去記事をアップデートしました。カメラに興味のある方向けですので、ご興味のない方はスルーを。

オリンパスOM-D E-M5を購入したのは、ズームレンズとあわせて軽量&防塵防滴だったから。


山に持ち出すなら、軽く持ち運びできて、いつでも気兼ねなく使えることが最優先(防水コンデジは画質が不満)。山で恐る恐る貴重品を触っているような状態では楽しくない!


もう一つの理由は、レンズの値段がリーズナブルに見えたから。マイクロフォーサーズならコストパフォーマンスがよさそうなので、いろんなレンズに目が向きます。以下、トレッキング/登山向けにこれまで手に入れたレンズをご紹介です。

※レンズの写真はAmazonより。画像をクリックすれば、Amzonの現在の価格を調べられます。

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ

換算24-100mm。防塵防滴、簡易マクロあり。動画にも使える電動ズーム付き(使わないけど)。E-M5とセットで購入しました。第一印象は、なんだか細長いレンズだなー。でも、ボディもレンズも防塵防滴になるのでフィールドでの扱いに気を使いません。以前厳冬期の雲取山荘前で滑って転んで雪に埋もれましたが「おっと、しまった。」で済みました。レンズに多少汗が落ちても、ササッと拭いておけばいいです(家に帰ってからちゃんと拭きます)。

これが防塵防滴でない普通のデジカメだと、一滴水がついただけで、慌てて丁寧に拭き取ることに。精密電子機器ですからどうしても気になります。フィールドでアクティブに動いている時にこれは大きなマイナスポイント。風景写真の作品撮影ではありませんから、カメラ/レンズはあくまで脇役。それを常に意識する必要があるのでは困ります。

と、防塵防滴だけ書いてきましたが、それを含めて、このレンズの美点はその名の通り「イージー(EZ)」であること。防塵防滴で、換算24-100mmで、マクロもあって、なおかつ軽く、万能で守備範囲が広いです。その存在を気にすることなく活動に集中でき、いざという時には十分きれいな写真が撮れる、そんな感じでしょうか。

[ 天狗岳西尾根にて ]

ただし、絵の繊細さはやや足りない印象。画質が気になったら、目的に合った単焦点レンズなどに目を向けてみましょう。このレンズは、画質よりもアクティブさを優先して写真を楽しむオールラウンダー、そんなレンズです。

[ 冬の雲取山 ]

M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6

換算18-36mm。以前から欲しかった超広角クラスのレンズ。マイクロフォーサーズにはPanasonicの7-14mmもあり、そちらの方がより広角ですが、軽くて小さくて保護フィルタもOKということで、こちらをチョイス。たまたま安くなっていたとはいえ絶対的な金額は結構高く、注文してからもほんとに買っていいのかずいぶん悩みました。

E-M5につけると、12-50mmとは明らかに違うコンパクトなカメラに変身。たいへんバランスが良いです。繰り出しやズームもスムーズで静か。しっとりとした操作感には高級感すら感じられます。超広角なので使い方の難易度は高く、私などではとても使いこなせないのですが、うまくハマれば非常に印象的な写真になります。画質は12-50mmよりかなり良く、画角も36mmまであるので超広角専用にならず、普段使いにも便利で大満足の一本となりました。

[ 北八ヶ岳・東天狗岳より西天狗岳を望む ]

ちなみに、通常なら十分広角な24mmと、このレンズの9mm(換算18mm)を比較すると、撮影範囲はおよそ下のようになります。だいぶ広角なのがわかります。

[ 西天狗岳から眺める東天狗岳・根石岳・硫黄岳 ]

参考までに、焦点距離と撮影範囲のサンプルはPanasonicのサイトが分かりやすいです。

M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R

トレッキング中に山から街を撮ると、12-50mmの換算100mmでは望遠側が明らかに不足です。でも、私の望遠レンズの出番は、この「山から街」ただ一点なので、お金をかけるつもりは全くありません。いつか出物があれば買おうかな〜と思いつつネットを見ていたら、傷物のマイクロフォーサーズ40-150mmが1万円もせず出品されていました。

傷あり無保証現状渡しの高リスク品ですが、写真をみると打ち付けた傷ではなくこすってしまった傷。おそらく動作には影響ないでしょう。実際に店頭で操作しても異常はなし。レンズ自体もチリもなくきれいなまま。もしも早めに壊れたとしても、この値段なら十分納得の範囲です。9-18mmでは延々迷った私も即決する安さ。防塵防滴ではありませんが、望遠レンズを使うのは「山から街」だけですので、山頂までは使わないし、天気が悪かったら出番もなし。防塵防滴でなくてもぜんぜん構いません。

[ 金刀比羅宮の夜明け ]

こんな軽い気持ちで買ったレンズですが、たまたま多摩動物園(シャレではないです)に行った時にも大活躍。そうか、ここでも使えるのね、と、当たり前のことに今さらながら気がつきました。マウントがプラスチックのレンズは初めてだったので、レンズ交換の時のゴソゴソした感触にちょっとびっくりしましたが、何より軽くていいです。気楽に使えるレンズはいいですね〜。(少し解像度不足は感じられるので、真剣に写真を撮る方には呆れられそうですけど。)

[ 多摩動物公園の孔雀 ]

さて次のレンズは?

マイクロフォーサーズのレンズはまだまだあります。次に欲しいのは...ボディキャップレンズの魚眼(BCL-0980)あたりかな。オリンパスは楽しいレンズを揃えてくれているのでありがたいです。でも、ここまで画質よりも楽しさを優先してきたので、そろそろ少し画質に戻ってもいいかな、という気分。きっとE-M5自体はもっと高画質なはずですし、そのポテンシャルを見たい気持ちもあります。となると単焦点レンズ。(PROラインのズームもありますが、高くて重いからいいや。)

LUMIX G 20mm / F1.7 II ASPH.


換算40mmというのは使いやすそうですね。パンケーキで小型だし、画質もいいらしい。山ではなく日常シーンで使うのに良さそう。コンパクトさがいいですね。これだけオリンパスではなくパナソニック。

M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8


換算90mm。ポートレートレンズか。家の中では使いづらそうだし、外でポートレートっていうのもあまり撮らないのでどうかな、という気がしますが、画質はえらく評判が良いので、一度使ってみたい気はします。コストパフォーマンスがいいですしね。時々使ってみようという感じになるでしょうかね。

M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0


換算24mm。マイクロフォーサーズでも高いレンズは高いですね。12mm単焦点は使ってみたいですが、ちょっと手が出ない価格。F値も画質も全く違うとはいえ、12-50mmでも9-18mmでもカバーされているしなあ。ぐっと我慢。

M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro


換算120mmマクロ。軽量で防塵防滴で画質もいいとくれば、トレッキングで足元の花とか少し離れて昆虫たちを撮るには最適でしょうね。12-50mmでも簡易マクロはあるけれど、おそらく画質が段違いだろうと。

結論

マイクロフォーサーズは楽しい。トレッキングにも最適でしょう。コンパクトなボディと気軽に使えるレンズが大いに魅力的で、防塵防滴のレンズを選べば、本体からレンズまで、防塵防滴のトレッキング用カメラが、リーズナブルなコストで手に入ります。中古ならなおさら。ボディは今ならE-M5 mark IIですかね。予算がたっぷりあるならE-M1かもうすぐ出そうなE-M1 mark IIでしょうけど。【Amazonへのリンクはこちら】

参考までに、E-M5(425g) + M.ZUIKO 12-50mm(212g) = 637gです。手にぶら下げて雲取山往復しても、特に疲れないレベルです。(※個人差あり)


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