蛭ヶ岳に行こう! ①塩水橋〜塩水林道〜堂平〜丹沢山はブナや鎖場が高山の雰囲気

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(※2014年11月23日 塩水橋から蛭ヶ岳に行ってきました)

先週鳩ノ巣渓谷の紅葉と景観が綺麗だったので、高い山ならもっと素晴らしい景色が見られるに違いない!ということで、山に登ることにしました(単純ですね)。初めは鳩ノ巣渓谷のある奥多摩にしようと考えていましたが、いかんせんちょっと遠い。もっと近場の山ということで、丹沢に行ってみることに。

厚木方面から登るのがメジャーのようですが、電車とバスの時刻を気にするのが面倒なので、最初はクルマで行けるルートにしました。早起きは得意なので駐車は何とかなりそうな気もしますしね。で、選んだのが塩水橋から塩水林道を経て丹沢山に至るルート。距離も短めに見えます。丹沢山から塔ノ岳にするか蛭ヶ岳にするか、はたまたそこから戻るかは、その場の状況に応じて決めることにします。


↓塩水橋に向かう道はこんな狭さ。対向車が来ると、幅が広くなっている所以外ではすれ違えません。幸いこの時間に向こうから来る車はありませんでした。

↓5:20 塩水橋到着。まだ真っ暗。既にかなりの車が駐車しています。私の停めたあたりは全部で5台ほど縦列駐車できますが、私が着いて10分くらいで埋まりました。車の中ではPolar RC3 GPS(心拍計)をつけたり、おにぎりを食べたり、地図を確認したり。前の車から降りて準備している方とお話ししました。塩水林道の入口と林道の様子を教えてくださいました。ありがとうございます。

5:45 塩水林道入口出発
まだ暗いですが、登山道の入り口までは塩水林道を1時間ほど歩くので、そのうち明るくなるでしょう。塩水林道のゲートをくぐるあたりはLEDライトを使いましたが、夜明けが近いので、コンクリートの道がぼんやりわかります。LEDライトの出番はすぐに終わってしまいました。でも車を停めてからの準備などで必要ですし、そもそも日没に備えるためのものですから、忘れないようにしましょう。(と初心者が言うのもなんですが。)

↓次第に山の上に登っていくのと、夜明けの明るさが増すのがあわさって、急速に明るくなってきました。ここら辺からはもう薄明かりを超えて普通に景色が見られる感じ。塩水林道は大体こんな感じの道が続きます。スタートして10分くらいで何組かパーティを抜きました。はじめのうちは話し声や熊鈴の音が聞こえていましたが、ここら辺に来ると既に前後に誰もおらず、静かな山の朝の空気です。

↓山腹の紅葉がきれい。普通に歩いていても、心拍は平地のランニングでそこそこ走っているくらいに上がります。時々RC3 GPSの表示を見ながら歩調を加減します。そうしないと完全にオーバーペースになりそう。長い道のりでついつい先を急いでしまうので。

↓朝日が山に当たり始めました。改めて登山の気分が高まります。山の夜明けなんて、そうそう見るものではないですからね。そろそろ前後に人の気配がなくなってだいぶ経ちました。もしかして間違って別の道に入ってしまったのでは?と少々心配になってきました。でも、地図のカーブの感じや朝日の出ている方角などは正しいそうだし、そもそも林道から外れていないので大丈夫のはず、とそのまま進みます。

↓途中こんなところが。岩が落ちてきています。でもこの骨組みの目的はよくわかりません。たまたま岩が乗っていますが、崩落から人を守るには華奢で隙間が空きすぎていますから。

6:46 (1:01経過) 堂平雨量観測所到着
おぉ、やっと目印の地点に到着です。道はあっていました。よかったよかった。ちょうどこの時、観測所の横からガサガサと男女のペアが現れました。そうか、地図に点線で近道が描かれているのでそれですね。私は初めての道なので確実な林道を通ってきました。地図によると近道の方が10分ほど短いので、そこで追いつかれたようです。

↓男性の方が、ウェアや装備の自然な着こなしから見て山に慣れている雰囲気だったので、念のため道を確認させてもらいました。そうしたら、登山道の入口がちょうど私の背中の側にあることを教えてくれました。おっと、さっそく危ない危ない。ありがたくそちらに進みます。

↓こんな暖かい感じの杉林がしばらく続きます。木と木の間が広くとられていて、鬱蒼としていないからそう感じるのでしょう。

↓切り立った崖の下に出ます。丹沢山までたった2km! 平地のランニングなら10分ですが、山は距離と時間の感覚が全然違いますねえ。これからがキツそうです。

↓が、数十m進むといきなりコンクリートの壁が立ちはだかります。左の斜面も急すぎて登れません。あれ? こっちという標識だったのに...。焦ります。後ろから登って来た方が、離れたところからストックで正しい方向を教えてくれました。単に直進すればいいところ、私が勝手に右に曲がってしまったのが原因。うーん、気をつけないと危ないなあ。

↓いつの間にか杉林ではなく白樺?ブナ?の林に変わっていました。高度は確実に上がっているようです。ますます高い山に登っているという気分になります。

↓長い木の階段。階段だから楽かというとそうでもなく、着実に進める分、心拍数的にはきついかも知れません。でも悪天候などの時は良さそうですね。滑らないように気をつける必要はありそうですが。

7:30 (1:45経過) 堂平と天王寺尾根の分岐点到着
登山道入口からだいぶ来たつもりなのに1.7kmか...。

↓木立を抜けるしっかりした木の階段です。

↓おっと、ここから鎖場のようです。写真左手中央から鎖が見えています。

↓手元と足元に集中して着実に登ります。べつに垂直の岩壁をよじ登るわけではないので、特に進むのが難しいわけではありません。私も実はデジカメ片手に登りました。本当は両手を空けるべきでしょうけど、このくらいでなら片手を空けておけば十分ですね。

↓足元は岩の急斜面。遠くに津久井湖、橋本、多摩ニュータウン、さらにはもっと向こうまで眺められ、高さが気持ち良いです。高所恐怖症の人は恐くなるかもしれません。残念ながら大気が霞んでいるため、南大沢近辺ははっきりとは目視できませんでした。

↓太陽も高山のような雰囲気。

↓鎖場を抜けると、先ほどの急斜面が嘘のようにのどかな上り坂になりました。でも高い山にいるという先入観か、空に続く階段のような雰囲気が感じられます。

↓天に伸びる大きな木々。いよいよ高山の雰囲気が強くなってきますね。

↓戦車のキャタピラ跡のような木道は、私は歩幅が合わず意外と歩きづらかったです。それにつまづくと危なそう。でも気をつけて歩けば、平らだからまあ楽かな。

↓木のうろの中に木の実があったりします。写真の被写体には事欠きませんが、写真ばかり撮っているとまったく前に進まなくなるので、写真が目的ならはっきりとその目的で来ないといけませんね。

↓宮ヶ瀬湖に続く道。10.8kmとは長いです。その分なだらかなのかな?

8:01 (2:16経過) 丹沢山到着!
やっと着きました!既に登山の方が行き交っています。まだそんなに混雑した感じではありません。足元には霜柱がザクザク。左手にはみやま山荘がありましたが、入っていいのかどうか分からなかったので、とりあえず遠慮しておきました。皆さんしっかり防寒着を着用していて、ランニング用の長袖Tシャツという軽装の私がちょっと場違いな感じです。でも登っていると暑いのだから仕方ありません。汗をかいて冷やしては元も子もありませんから。

↓丹沢山のプレート。1567m。日本百名山なのですね。でもそんなに景色は良くないような。景色で決めているわけではなないでしょうからいいですけどね。地図を見ると神奈川県最高峰の蛭ヶ岳は百名山ではないみたい。なんでかな?

↓上の写真よりもう少し進んだところから富士山を。ズームもしたかったのですが、今日のカメラはGXR A12 28mm。広角固定焦点なのでこの広さでしか撮れません。うーん、やっぱりズームの高画質カメラがいるなあ。(X-E2は、初めての登山なのでどんな感じかわからず、壊しても困るので置いてきました。今日は泥はねがあるので置いてきて正解でした。)

↓みやま山荘の温度計は3℃。八王子でいうと冬の早朝くらいでしょうか。ここ数日は天気もいいし、極端に低いわけではありませんでした。この気温なら、やっぱり歩いている時は軽装でないと、汗をかいてとてもやっていられないですね。


ここでちょっと休んからさらに先に進みます。どっちに行こうかな?

②へつづく。(こちら)

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